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平成30年6月(2018年)No.630

課題コン「光」に何と14作品が集まる

 毎年恒例の宮中歌会始めの来年度課題に合わせて当クラブは、映像コンテストを開催しておりますが、今年は「光」がテーマとあって何か取りつき難いかなと、出品本数7~8本位しかないだろうと思っていたら、何と14本の近年に無い多さにびっくり。会員諸氏、いろいろ頭をひねって作られたことを改めてその創作意欲に感謝脱帽です。5月第2例会18日(金曜日)13時より行われたコンテスト上映会に18名の出席者があり、投票の結果、最優秀省・関剛氏「光の構図」、優秀賞・合原氏「光影幻想」、優秀賞・高瀬氏の「一夜限りの光の輝き」が上位入賞され、それぞれ記念品が贈られました。講評は別途関世話役が述べられていますのでご覧下さい。

 課題コンテストのように、何か条件を与えて、その同じ条件下で作品を競い合うことは、作品づくりの上で大変勉強になりますので、これからも毎年続けていきたいと思います。(合原)

 

第58回OMC映像フエスティバル

  今年は10月10日水曜日に決定

 前月ニュースでお知らせしましたように、大阪都構想で住民投票の可能性があったため、秋の日曜日は会場を行政が抑えてしまい予約できなかったので、やむなく10月10日の水曜日に、いつもの大阪市立中央会館で開催することにしました。ウィークディのため、観客動員にどれほどの影響があるか判りませんが、駅前映画館の上映会もウィークディにも拘わらず、大勢の方々に来て頂いた実績もあり、観客の大半が高齢者であることを考えれば、ウィークディでも大丈夫ではないかと判断しています。問題は作品の内容、出来次第ですので各自自信作を用意しておいてください。7月例会までの作品の中からプログラム編成をいたします。

 

6月例会のお知らせ

第2例会:今月は第2例会はありません。

通常例会第4土曜23日18時より、いつもの大阪市立難波市民学習センターにて、

      会場は冷房が効いていますので何か羽織るものを用意した方がよいですよ。

      皆様のお越しをお待ちしています。

 

9月より第2例会は 木曜日に戻します

 7月の第2例会は予定通り第3金曜20日に開催し、撮影会作品コンテストを実施いたしますが、今後奇数月に行われている第2例会は、元の通り木曜日に戻します。意見を聞いたところ、金曜は何かとイベントや会合が多いため、木曜の方がよいとの意見が強かったように思います。従って9月第2例会は20日となります。各自予定表に書き加えておいて下さい。

第52回東京アマチュア映像祭

 全国ビデオ映像コンテスト 締切り今月末日で募集中

 コンテストに出すことは自信にも繋がることで勉強になります。

 10分以内の作品募集中です。ぜひ応募してください。

 

5月通常例会レポート

 5月例会は26日18時より難波市民学習センターにて開催。どういうわけか14名の少なさで今年最低の出席者数。作品は9本で2桁にならず。気候が良くなり暑い位の日だが会場はいささか冷房が効き過ぎ。

 今月の司会は森口氏、書記、紙本氏、上映、河合氏、メモリー録画、江村氏、受付は森下、華岡の両氏、

掲示、紙本の担当で進行。

 

出席者:井上、江村、岡本、紙本、河合、合原、進藤、関、高瀬、中川、華岡、宮崎、森口、森下、の14氏と

     作品9本。

 

上映作品(今月の講評は紙本世話役)

1. マヨルカ  関  剛  10分

地中海に浮かぶ、スペインの観光の島の中心都市マヨルカ紀行。パルマ市郊外の霧が流れる丘に建つベルベル城。市街に移ると13世紀頃は王国であったというから古都らしさが見られる。さて、街中で人の目を引くのがどう言えばよいのか、石でもなく、土か何かを石膏のような物で固めたのかと思えるような衣装で楽器を持ち、演奏をする。帽子が特に異様で印象的、街行く人々も不思議そうな顔で立ち止まる。スペインの主要な建造物を実物大に再現したと言う珍しいテーマパークパラシオ・デイプタシオンなど119軒もあるとか。これはよい、あちこち行かなくても都市巡りが出来る。続いてパルマ大聖堂、ステンドグラスと窓飾りが見物。東部のフエラニチへ。修道院の十字架が際立つ。そしてポルト・クリストノの港で乗船してか、ドラッグ洞窟へ。此処の鍾乳洞は凄い、不気味でもある。真っ暗な中、船の明かりだけが輝く。マヨルカその1で終わる。続編も大いに期待したい様な作品となっていた。

 

2. 鉱石の道  紙本 勝  12分20秒

日本の近代化の模範鉱山であったという生野銀山を始め、明延・神子畑鉱山は、鉱山町の景観、歴史、生活文化を通じて平成29年に日本遺産に認定されている。平成16年にはこれらの鉱山を「鉱石の道」と命名19年には近代化産業遺産に選定されていたし、生野銀山から飾磨津(港)までの馬車道は当時、高速産業道路であり、「鉱石の道」と共に「銀の馬車道」と命名されてた。現在、明延・生野鉱山は体験坑道が公開されているので訪ねて見て、貴重な遺産である事を知る亊が出来たわけである。

 

3. 丘に咲く花  進藤 信男  9分32秒

万博公園の桜の季節は大勢の人々で賑わっている。池のボートは衝突しないかと思 われる程の数で春を楽しんでいるのが判る美しい桜の木の下は、団欒の花見客で一杯、花にも酒にも酔っているのだろうか。大地の池に桜が影をを写す。しだれ桜、桃、椿、水仙、こぶしなどの花々が競い合うように咲くタイトルを代表するのがチュウリップの丘だ。これは見事。種類も豊富、色もとりどりで私は、万博公園でこれほどのチュウリップが咲いているのを見た事がないが、自慢にもならない。更にポピーの咲き乱れる丘もまさに花咲く丘だ。しじみ川では家族ずれがはしゃぎ、ルピナスの森に続くが、金魚草の親分の様な大きな花は魅力的である。子供達のシヤボン玉が風に舞う。そしてライトに輝く夜桜に移り、花の盛り上がりと、人々が桜を眺めながら歩く雰囲気が幻想的でもある。一日を掛けた、「丘に咲く花」の数々、美しい風景を存分に楽しませて頂いた。

 

4. 旧東青山駅跡  江村 一郎  7分20秒

トップシーンは旧東青山駅のプラットホーム跡、昭和46年6月、この駅を止まらずに暴走した名古屋行き特急は、新青山駅近くの総谷トンネル入り口付近で、難波行き特急と正面衝突、多くの死傷者を出す惨事となったと言う。そして、急遽完成した新青山トンネルと複線化によって昭和50年に廃線となつたのが旧路線という事をテロップで説明。その跡は4㎞余りで5か所のトンネルがあり、歩くだけでも大変なところである。タイトル通り主として駅跡付近の光景が展開、売店の廃墟、冷蔵庫、神社跡、草に埋もれるビン、そして朽ちかけた枕木に、朽ちかけた3個番線余りのプラットホームや引き込み線の構造、排水溝等々、時が止まった様な雰囲気が感じ取れる更に山中に姿を見せるのが、東青山発電所の廃墟。通り抜ける風に赤く錆びた換気扇が不気味に回転している。鉄骨・碍子皆同じで、いずれも廃線跡らしさが滲む表現になっている作品といえる。

 

5. ムツヘタ教会群  華岡 汪  9分10秒

頻繁に欧州などを歴訪される華岡さんの今回の作品はジョージア共和国の首都ムツヘタの街、イベリア王国の首都だった事から古都の様である。大関に昇進した栃ノ心の出身地はこの地らしい。4世紀に聖女ニノがキリスト教を伝道・紹介した事で多くの教会が建ち三つの教会は世界遺産に登録されていると言う。先ずは小高い丘の上に建つジュワリ聖堂で詳しく撮影、ミサ中もOKのようである。次はスヴエテイツポヴエリ大聖堂、19年の歳月を掛けたと言うまるで城郭の様な造形で、古さが感じられる。さらには、サムタヴロ教会修道院は外壁の彫刻が素晴らしいそうだ。それぞれ内部の様子も詳しく拝見したが、流石に世界遺産、歴史の重みがあるようだ。

「道行く人々の表情は明るく安心の出来る国だ」と結ばれているが、何時もの通りの判りやすい解説と映像で、又、一つ新しい知識が得られたと思う。

 

6. ベルギ-「フランダースの犬」の舞台アントワープへ  中川 良三  9分20秒

国内の社寺仏閣の題材が多いいものの今回は、オランダ、ドイツ、フランスなどに囲まれたベルギーを訪ねられている。タイトルがアントワープへとあり、巨人が住んだというステーン城、そしてマルクト広場へ。市の中心で美しくて荘厳な、鐘楼・市庁舎・ブラホールの像などが紹介される。更に大聖堂は内部も壮大で、側廊の絵画が目を引き、説教壇と続き、スレンドグラスが見事。祭壇に進むと「聖母被昇天」という絵画、123mの説教の塔の天井を見上げると同じ絵が、左右の「キリストの昇架」と「・・降架」の絵画ルーベンスの筆という。少年ネロはこの絵が見たいが貧しくて銀貨が払えない、愛犬が大富豪の落とした財布を見つけ届けて雪の中を走るが行倒れとなり、この絵を微笑み乍ら見て昇天したと言う悲劇の物語がアニメ化もされる舞台になった所だといい、タイトルになっいる。全体に、大変に詳しい説明があって珍しくて壮大華麗、物語を生んだと言う絵画など興味を持ってじっくり見せて頂いた。

 

7. びわ湖 桜の郷  森口 吉正  8分50秒

湖水が静かに波打ち、湖岸の菜の花が影を映す。桜の名所海津大崎は満開の桜で埋まり遊覧船が走り、美しく長閑な風景が展開する此処は見事な桜並木で「日本の桜名所100選」として、びわ湖に春の訪れを告げると言う。 北上して、大浦の静かな湖岸の風景と丸子船の館、びわ湖の海運の主力船として江戸時代から1400艘余りが活躍したとか帆を掲げて行き交い大いに賑わったらしい。

更に北上、菅浦の風景に変わる。昔は船でしか行くことが出来なかったという奥琵琶湖の隠れ里の佇まい、東西に残る四足門が村を守る様に建っている。矢張り桜が咲き誇り美しく、しっとりとした絵になっつている。

奥琵琶湖の桜と集落の俯瞰の眺望はまさに絶景、その撮影に頭がさがる。

 

8. 菜の花のある風景  高瀬 辰雄  6分20秒

びわ湖の湖面に水鳥が浮かび、その先に雪を頂いた比良山系の山々が連なり、春まだ浅い雄大な風景が広がっている。そしてその手前は滋賀県守山市のなぎさ公園、そこは風にそよぐ目も覚める様な菜の花の黄色で満ちている。菜の花を前景に堤防を歩く女性、大きく手を広げる女性、春を待ちわびたかの様な光景のカットが生かされている。余談乍らこの菜の花は、勝部神社の火祭りの大松明に使われるらしい。

場所は一転して藤原京跡、桜からパンダウンすると菜の花、此処も史跡一杯に黄色の絨毯を敷きつめた様に咲いている。桜と菜の花共宴で此処でこんな風景が見られるとは知らなかった。ちなみに、菜の花はアブラ菜の別名で、菜種油の原料となり、カブなどと共に「菜」は食用の意味で、菜の花は食用の花を意味するという。一面に広がる菜の花は壮観で美しく、代表的な春の風物詩でもあり、これをよくとらえた作品となっていると感じた。

 

9. 笹だんごの葉っぱ  合原 一夫  9分

或日のこと、新潟名物の笹だんごが届く。よもぎだんごを抗菌作用があると言う熊笹の葉で包み、紐で結んだもので、これを奥さんとお二人で賞味する。此処までは別に珍しい事ではないが、この後が主題となる。

捨てられる運命の葉っぱが勿体ないと言う事で、前年に奥さんが作られた珍しい人形が登場する。これから奥さんの人形作りである。綿を丸めて葉っぱを巻き付け紐でくくり、頭が完成。手を取り付け、胴体部分に衣装を着せる、これも勿論葉っぱである。菅笠ならぬ笹笠できあがる。これが又良い。

すべてが完成して、前年のものと併せて12体の人形が集合して近くの公園の芝生に並ぶ。遍路さんの行脚の一行である。これをカメラマンの奥さんが撮影される。更に珍しく雪の降った日にも同じ様に並べて撮影されている。発想と企画で奥さんの手作りの楽しさなどがよく描かれた作品で、学ばなければならないと思うと同時に、故人となられた奥さんの想い出が何度見られてもても尽きない事だろうと想われた。

 

5月 第2例会レポート

例会の前に先日亡くなられた有村博会員に対し全員で黙祷が行われた。

 第3金曜日18日午後に行われた第2例会は課題コン「光」がテーマの作品コンテストの日であった。

当初何人が応募されるか不安もあったが、何と出席18名(内1名はゲスト)のうち14名が出品され、うれしい悲鳴となった。この結果は別掲する。

司会は柴辻氏、書記、関氏と合原氏、映写、中川、河合氏、受付、宮崎、森下の両氏、掲示、紙本氏。

 

出席者:植村、江村、紙本、河合、合原、柴辻、進藤、関、高瀬、坪井、中川、中村、野田、宮崎、森口、

     森下、森田の17名の他に野田さんの奥さんを入れて計18名。

 

上映作品・課題コンテストの部 14作品

 第2例会 課題「光」作品 (短評  関 剛)

 大阪ビデオクラブ(OVC)が行っていた宮中歌会始めの来年の御題を先取りする課題作品作りをOMCが引き継いで今年は3回目です。昨年の「語」を上回る14本の作品が集まりました。どれも力作、快作、迷作ぞろいで驚いています。

 3位までの互選結果と得票数は

   1位 光の構図 関さん、 28票

   2位 光影幻想 合原さん、14票

   3位 一夜限りの光の輝き 高瀬さん、10票、でした。

 籤で決めた映写順で私の感想を述べてみます。

 

1. 源光庵  中川 良三  6分50秒

京都市北区の千本通の突き当りにある「いおり」というより広大な敷地を有する立派な名刹。四角い迷いの窓、丸い悟りの窓、いかにも禅寺を伺わせます。伏見城の戦いで多くの武将が討ち死したその当時の遺構の一部が天井板に使われ、「血天井」として有名です。プロを思わせる軽快なナレーションで分かりやすい作品に仕上がっていました。

 

2. 光影幻想  合原 一夫  4分00秒

夕日を反射する波紋に人体のオブジェが重なります。その波紋がいつの間にか教会のステンドグラスになり、そしてルミナリエの光に変わっていきます。作者にしては珍しい抽象映像、それに音楽が相乗効果を添えていました。

 

3. 光 芒  中村 幸子  4分55秒

かつてのブルートレイン「日本海」で秋田へ行かれたときの映像。揺れる足元の淡い光に夜行列車特有の哀愁、孤独、不安感が漂います。夜が明けると一面の雪景色。男鹿半島の先端で雲間から漏れる光の筋。作者のナレーションには「昭和の時代を駆け抜けた残照のようでした」とあります。私は「日本海」に乗ったことはありませんが、作品を見て、旅行者の立場になればその気持ち、解るような気がします。

 

4. 光の国へ  柴辻 英一  7分00秒

スペースファンタジーの副題があります。宇宙を思わせる星屑に被せて、USJのパレードでしょうか、人形や動物たちが色とりどりの電飾を輝かせながら通り過ぎて行き、ときどき宇宙船も横切ります。なんともファンタジーな映像でした。

 

5. 光華やいで  紙本 勝  7分40秒

鮮やかにネオンが映える道頓堀。若者たちの夜の散歩道の感があるなんばパークス。光あふれる夜の遊園地。そして光のトンネルなど、これでもか!と言うくらい華やかな光に満ち溢れていました。

 

6. 残り光(のこりび) 進藤 信男  9分00秒

野鳥の生態に詳しい進藤さん。さながら生物学者を思わせる豊富な知識を余すことなく伝えています。テーマはコハクチョウ。さまざまな水鳥が画面を賑わしていますが、その映像から私にはオオハクチョウとの区別がつきませんでした。渡り鳥の宿命とはいえ、あの小さな体で4000キロの北帰行はすごいですね。

 

7. 雪吊りに光あふれて  河合 源七郎  6分30秒

木の枝が雪の重みで折れるのを防ぐため荒縄で吊るす冬の北陸の風物詩ですが、那谷寺の庭園でも同じことがなされてるんですね。風もないのに時折高い木から崩れ落ちる雪が粉雪となって美しく輝いていました。ラストは頭に雪を載せた三体の石仏。ノン・ナレーションの静かな風景に心打たれました。

 

8. 春光を浴びて  宮崎 紀代子  4分45秒

家庭菜園でみごとに育った玉ねぎ、きぬさや、えんどうなど。えんどうって可憐な花が咲くんですね。お馴染み龍雲寺の梅、狭山池の桜は例年より一週間も早く満開になったそうです。微笑ましい小学校新入生の下校風景に続いて再び家庭菜園。みずみずしい苺の超アップが。おいしそう!。

 

9. 光の構図  関  剛  4分36秒

大部分が11月下旬の鶴見緑地の咲くやこの花館内で逆光を意識しながら撮った映像です。ところが今年4月、桜が終わった頃に撮り足しに行きましたが、この時期になると昼どきの太陽はほぼ真上にあり、温室内の高い所にカメラを向けないと逆光は撮れません。諦めて広場にあった椰子のロングをタイトルバックに使っただけです。

 

10. なんば光旅  江村 一郎  7分40秒

日暮れどきのエスカレーターで上へ上へ。なんばパークスの屋上庭園もLEDをふんだんに使って飾り付け、実に華やか。床のプロジェクション映像を追う幼児。何かにはしゃぐ少女たち。そして御堂筋の光の帯にフォーカスアウトで終わりますが、インサート映像のモンタージュ技法は多くの「よさこい」作品で培った江村さん独特の持ち味があります。

 

11. 彩 光  野田 邦雄  3分10秒

織物の図柄がまるで万華鏡のように変化します。ステンレス板の反射を巧みに使った美しい映像です。ただ、傘を広げたようなひとつのパターンだけで終わったのが惜しいですね。ステンレス板の組み方で模様もいろいろ変わるのではないでしょうか。

 

12. 光の国から  坪井 仁志  3分00秒

青空を泳ぐ鯉のぼりにさだまさしの歌が重なって「あ~あ~」とテロップがでた途端とんでもない展開に…!いや、飛んでました、ウルトラマンが!。街を破壊するゴジラにウルトラマンが立ち向かう、円谷映画そこのけの大活劇。岩が砕けビルが崩れ落ちる轟音と迫力。最後はウルトラマンがゴジラを投げ飛ばしレーザー光線で粉々にします。これ、かなり手が込んでますね。

 

13. 緑の光の中で  森口 吉正  9分50秒

私はいつも思うのですが、森口さん作品は安心して見ていられることです。今回は名水紀行と共に山伏の護摩焚きがメインでしたが、前半、微かな渓流の音に鶯や河鹿の声が聞こえます。たぶん効果音をお使いだと思いますが、映像にあわせて実に使い方お上手す。

 

14. 一夜限りの光の輝き  高瀬 辰雄  7分50秒

廃校になった小学校の校庭で年に一度の灯火祭。透明のコップに入れたローソクに火をともすのは数が多いだけにたいへんな作業のようです。陽が沈んで校舎の壁面に写し出されたプロジェクションはなぜか東日本と阪神淡路大震災の悲惨な映像。それを見る少女の真剣な眼差しが印象的でした。ラスト近く、灯火を見て楽しそうにはしゃぐ子供たちの姿に、なにか救われたような思いです。

 

一般作品上映(講評は合原会長)

1. 最後の三江線  江村 一郎  8分20秒

広島県三次市から島根県江津市まで108キロのローカル線が近く廃線になるというので撮影に出かけられたもの。NHK放送のアナウンサーの声で廃線のニュースを流しているイントロ部からタイトルが出てくる。途中尾関山駅で下車され、付近ののどかな田舎の風景と無人駅舎の落書きなど紹介されている。ほとんどガラ空きのワンマンカーの中が、如何にも廃線も致し方ないかと思わせる“わびしさ”を感じさせる描写は、さすが江村作品である。

 

2. 生かされた命と歩む  中村 幸子  12分00秒

今から7年前の3月11日に起こった東日本大震災にまつわる記録。作者は震災直後に撮影に出掛けられ、たびたび通われて南三陸町の被災者の皆さんとも顔なじみらしい。

それだけに誰にでも出来ないインタビューや仮設住宅の内部、歌で楽しむ人たち、ソロバン塾の生徒たち、ホテルの語りべさんなど盛りだくさんの素材が一杯詰まっている作品である。なにしろ歴史的な出来事だけに、これを10分とか12分で表現した作品にどうまとめるか、は至難の技である。この作品も現状の情景と3.11当時の状況は何となくわかるが、作者の意図するテーマが絞り切れていない。まずは題名が重い。この題名であれば一人称として特定の人(例えば語りべさんとか)から見た復興への決意とか、生かされた命を大事にしていこう、といった主観があれば見る観客に伝わるものが出てくると思う。作者の目から見た、歌って楽しんでいる人たち、ソロバン塾で勉強する子供たち、港で働く人たち、といったカットが生かされるであろう。

素材は一杯あるので、作品のねらいを決めて、それにマッチしたカットを積み上げていき、ラストへどう感動を盛り上げていくか、まず考えて脚本を作ってほしい。いずれにしても誰にも出来ない良い作品にきっとなります。頑張れ、中村さん!

 

3. 長浜曳山子供歌舞伎  高瀬 辰雄  6分50秒

平成28年ユネスコ無形文化遺産に登録された長浜曳山祭りは毎年4月9日から17日にかけて行われるが、中心になるのは子供歌舞伎である。5歳から12歳ぐらいの男の子が演じられているが、少子化の進む現在、この伝統行事を守り継がれる苦労は並大抵のものではないだろう。画面からはそうした裏事情は出てこないが、子供たちの熱心な演技の様子がよく描かれている。

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